小倉Mantam(おぐらマンタム)

別府の山手に建てられた、独り暮らしのための住宅です。
 クライアントの要望は「倉庫のような家」。坂道に建ち並ぶ家々の中ほどに佇む小さな平屋はその要望に沿った切妻で、外壁は銀黒の角波鉄板で覆われています。
 間取りは、シンクと食事のためのカウンター、洗面台とランドリースペースが一体となった造作家具を備えたLDKを中心に寝室を配し、その上にロフトが設けられています。キッチンに立って海を眺めたいという希望を受けて、水回りは別府湾を望める東側に配置されました。
 寝室はバイクが好きなクライアントの趣味の部屋でもあり、時折3台のバイクを入れて楽しめるような造りにしてLDKとつながっています。ワンフロアの寝室とLDKは必要に応じてカーテンで仕切ることができ、フレキシブルにつかえるようにしました。
 道路に面した南に位置する「入口」は往来からの目線を遮られるよう、緩衝帯としての役割をもち、道路との間に一枚の壁を設けています。また、この壁の上部には大きな開口をとったおり、南からの自然光が屋内へ射しこむように設計されています。


敷地面積:165.69u(50.12坪)
延床面積: 37.26u(11.27坪)
2013年11月竣工

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